京都五山
寺社の格を定めたもの。京都の最高位の五大官寺。日本史を勉強した人は習ったハズです。

南禅寺を五山の上の別格として天龍寺（１位）、相国寺（２位）、建仁寺（３位）、東福寺（４位）、万寿寺（５位）の５つ。
ちなみにセットで有名な鎌倉五山は 建長寺（１位）、円覚寺（２位）、寿福寺（３位）、浄智寺（４位）、浄妙寺（５位）の５つ。
なほ、五山送り火の「五山」は、京都五山とは別物で、東山・大文字山（「大」）、松ヶ崎西山・東山（「妙」「法」）、西賀茂船山（「精霊船」）、左大文字・大北山（大文字山・「大」）、嵯峨鳥居本曼陀羅山（「鳥居形」）の５つです。

京都三大祭り
葵祭り、祇園祭、時代祭りの３つ

★「葵祭り」は下鴨神社と上賀茂神社の例祭で毎年5月15日に行われる。平安中期の宮廷貴族の間では単に「まつり」と言えば「葵祭」を指すと言われるほど有名な祭りであった。行列は勅使を中心にして、検非違使､斎王代ら600人余りの人々や牛車などが練り歩く。
★「祇園祭」は869年に始まった八坂神社の祭りで、定着したのは1500年頃。7月1日〜7月31日まで行われ、特に15日の宵々山・16日の宵山は32基の山鉾が四条や室町に置かれ、凄い人混みとなる。17日の朝行われる山鉾巡行は毎年テレビのニュースなどでも出る祭りのクライマックス。
★「時代祭」は明治28年に京都市の公式行事として始められた平安神宮の祭りで、平安遷都された10月22日に行われる。平安京初めの頃から明治に至るまでの1100年間の風俗を模した衣装で練り歩きます。

★その他
2月2・3日の壬生寺節分会、5月3日の下鴨神社の流鏑馬神事（葵祭の前儀）、8月16日の大文字五山送り火、10月22日の鞍馬の火祭り、11月3日の城南宮の曲水の宴、12月31日の八坂神社のおけら詣りが有名。

京都の建物のうち、国宝は６０棟で、７０棟の奈良県に次いで日本で２番目に多く、また重要文化財は５７１棟と全国１位（2007年3月現在）である。そしてその大半は京都市内もしくはその周辺にある。

高野川との合流点より上の部分を「賀茂川」、下流を「鴨川」とするのが一般的ですが河川法によると「鴨川」で統一されてます。ちなみに鴨川と言えば「鴨川堤　等間隔の法則」というのがあります。橋の上などから見ると、何故か測ったように鴨川の河原にカップルなどが規則正しく等間隔に並んで坐っているんです。週末など、凄い人数いるにもかかわらずやっぱり等間隔なんです。京都へ行く事があったら是非チェックしてみて下さい。

都の北の丹波山地より発する保津川は、嵐山付近で大堰川（おおいがわ）、渡月橋より下流で桂川と名前を変え、さらに大山崎付近で淀川に流れ込む。

右京･左京は京都御所から南向きに見て定めた。従って地図の右（東）側に左京区、左（西）側に右京区がある。ちなみに平安京は右京を唐の長安城、左京を洛陽城に見立てていた。

京都で北に行く事を「上がる」、南へ行く事を「下る」というのは、京都の地形が実際に北の方が高いから。例えば、南にある東寺の五重塔の高さは約55ｍなのだが、その高さはちょうど北の銀閣寺辺りの高さと同じだという。

「金閣寺」
京都市北区金閣寺町１

金色に輝く建物「金閣」で有名なご存知「金閣寺」の正式名称はあくまで「鹿苑寺（ろくおんじ）」。お寺は「金閣寺」と呼ばれるのが相当嫌なようで、金閣の横には何と「金閣寺ではありません！」という怒り（!?）の立て札があります。ちなみにこの鹿苑寺金閣はお釈迦様の骨をまつった舎利殿で、金ピカなのは足利義満が極楽浄土をこの世に表現したかったからだとか。今は世界遺産になってます。
私の個人的お薦めは雪の降った翌朝に行く金閣寺…じゃなくて、鹿苑寺。屋根とその周りに美しくしんしんと積もった雪の白さと光に反射した金閣の美しさは、言葉を失います。タイミング的に京都に住んでないと難しいかもしれませんが、京都にいる時に雪に降られる「幸運」に出会った方は是非一度お立寄り下さい。

金閣寺と違って銀閣寺は銀色ではありません。では何故銀ピカではないのでしょうか？それを知るには銀閣寺の歴史的背景を知る必要があります。

「銀閣寺」と呼ばれる慈照寺（じしょうじ）は、1467年の応仁の乱で都が荒廃したあと、８代将軍・足利義政が政治と縁を切るための山荘として1482年に京都の東山に建て始めたのがルーツ。しかし10年にも及ぶ応仁の乱で将軍の権威は失墜し、建設費用を出す守護大名はほとんどいませんでした。結局、義政の生前には完成せず1490年に義政が亡くなった後も工事が続けられました。義政の没後、東山山荘は臨済禅宗の寺院となり義政の法号「慈照院」にちなんで慈照寺と名付けられましたのですが、銀閣寺と呼ばれるようになったのは江戸時代になってからのようです。山荘北山殿として３代将軍・足利義満が造営した金閣寺（鹿苑寺）に対し、銀閣寺と称せられるようになったと言われています。
とはいえ、義満を尊敬し金閣を意識していた義政。銀は貼る予定だったのか気になるところです。資金難のため銀を貼れなかったという説や元々銀箔を貼る計画はなかったという説があり、学者の間でも結論は出ていません。

ところで銀閣は月見のために作られた建物（ちなみに月見のために近くに人工の山まで作っています）なのですが、月夜の晩は庭園の白砂などが月の光を反射して照らし建物を青白く銀色に見せ、まさしく「銀閣」だそうです（だから銀閣寺だという説もある）。私も実際テレビで夜の銀閣を観た事があるのですが、とてもわび・さびのある幻想的で美しい光景でした。夜は拝観出来ないのですが、是非出来るようになって欲しいものです。

京大、同志社、立命館をはじめ多くの大学や短大のある京都は、日本有数の大学の街としても有名。その学生の比率は全国一で何と市民の11人に１人が学生（「全国学校総覧1996」より）とのデータもある。また、京都の街に憧れている人が多いからか、同じ近畿圏の大学と比べても、圧倒的に近畿圏以外の志願者が多いのが特徴である。

京都市内には外国人や留学生がたくさん住んでおり、その数は世界百カ国以上、約4万3千人にのぼり、京都市の人口の３％にあたります。ちなみにその外国人の内訳ですが８割が在日韓国朝鮮人、１割が中国人、残りの１割がその他のようです（京都市調べ）。

「都七福神」とも言われる京都の七福神は以下の通り。一度は七福神巡りしてみませんか？何か良い事が起こるかも!?

毘沙門天（東寺）
ゑびす神（恵美須神社）
大黒天（松ヶ崎大黒天）
布袋尊（万福寺）
弁財天（六波羅蜜寺）
福禄寿（赤山禅院）
寿老人（革堂）

京都が日本の首都になったのは今から1200年以上前の794年10月の事。桓武天皇（かんむてんのう）が無実の罪で幽閉されて死去した「早良親王の怨念」による洪水・大雨・流行病にさらされた長岡京から都を移したのが始まり。途中、1180年6月に平清盛が断行した「福原京」遷都もあったがわずか5ヶ月で京都は再び都に返り咲き、その後は鎌倉や江戸に幕府が出来ても日本の首都は天皇のいる「京の都」であった。そんな京都が首都を東京に譲ったのは明治天皇が東京（1868年に江戸を東京に改称）に引っ越した1869（明治2）年3月の事。正式な発表はないが、この時をもって首都は東京に移転したと言われている。実に足掛け1075年間、実質1073年間の「首都在位」であった。

ちょっと気になる京都の様々な乗り物運賃の一覧です。値段の目安として参考にして下さい。

◆バス京都市内普通運賃
市バスの均一区間内(京都市内の主な観光スポットはほとんど。ただし嵐山・高雄地域は均一区間外)ならどこまで乗っても
大人220円、小児110円
◆タクシー
京都一般タクシー650円
ＭＫタクシー初乗り運賃（2kmまで）590円
着物割引１割引（和装の人がグループ内に一人でもいればＯＫ）
◆レンタサイクル
1日1000円/1台（午後3時以降は500円割引）
※乗り捨てされた場合は、回収料金500円が別途必要。
◆ベロタクシー
地球にやさしい自転車タクシーの事。
運賃：大人300円　小人（2〜6歳）200円
（初乗りは500ｍまで。その後は100ｍ毎に50円ずつ料金加算）
運行時間：13：00〜17：00
詳しくはこちら→ ベロタクシー（ここをクリック）
◆人力車
えびす屋（嵐山・左京・清水）
◎一区間料金 (約１キロメートル)
御一人様 2,000円 御二人様 3,000円
◎特別区間コース
（例）平安神宮周遊コースなど
御一人様 3,000円 御二人様 5,000円

私は学生時代に京都に住んでいましたが正直、店以外で一般の京都人が普通の会話で「おこしやす」や「〜どす」などと喋っているところを見た事がありません。そこで、ここでは私が「京ことば」として「京都・観光文化検定」に載っている言葉のうち、京都で一般の方が使っているのを聞いた事のあるものを幾つか紹介します。

カマヘン（かまわない）
ギョーサン（沢山）
シンキクサイ（もどかしい）
セワシナイ（忙しい）
ヌクイ（温かい）
ハンナリ（陽気で上品な明るさ、色合いのこと。）
ヤツシ（オシャレ）
モッサイ（野暮ったい）

何か普通の関西弁のようにも感じますが、以上のものは京ことばとして載っていたので、ここに紹介しておきます。