京都初心者歴史入門～人物編・平安後期～鎌倉時代

京都初心者歴史入門
～人物編・平安時代後期

京都の歴史を語る上で欠かせない超重要人物達を厳選してアップ。
次は動乱の平安時代後期。

１◆白河法皇（しらかわほうおう）
（1053～1129）

後三条天皇の子で院政（天皇を引退した上皇や法皇が国政を行う事）を開始した人。上皇ですら思い通りにならない３つのものとして「（洪水になる）鴨川の水、（なかなか取り締まれない賭博）双六の賽（さい）の目、（京都・奈良の大寺院の）僧兵」を挙げた事（天下三不如意）でも有名。
主な史跡★鳥羽離宮跡・八坂神社

２◆鳥羽僧正（とばそうじょう）
（1053～1140）

覚猷（かくゆう）ともいう。天台座主・画僧。当時の貴族社会や仏教界を鳥獣に模して描いた世界初の漫画「鳥獣戯画」の作者と言われている。ちなみに父親は「宇治拾遺物語」の作者とも言われる源隆国。
主な史跡★髙山寺

３◆源頼政（みなもとのよりまさ）
（1104～1180）

源頼光の後裔。平治の乱では平清盛に味方し、従三位にまで昇りつめる。しかしのちの1180年に以仁王（もちひとおう）を奉じて平家打倒に立ち上がり、宇治にて敗死した。妖怪・鵺退治の話が有名。
主な史跡★宇治平等院・鵺池（ぬえいけ）

４◆祟徳上皇（すとくじょうこう）
（1119～1164）

後白河天皇の兄。父・鳥羽法皇の院政（天皇ではなく上皇または法皇が国政を行う事）のために実権を持てずにすぐに譲位させられ、さらに自分の息子を次期天皇に指名してもらえなかった不満から保元の乱を起こすが、敗れて讃岐国に流罪となり、その地で没した。その無念から祟りを恐れられた。
主な史跡★祟導神社・安井金比羅宮・白峯神宮

５◆平清盛（たいらのきよもり）
（1118～1181）

「平家物語」前半の主役。保元・平治の乱後に勢力を得て、1167年に太政大臣となり権力を握る。娘・徳子を高倉天皇の皇后につけて、その子を天皇の位に就け（安徳天皇）、皇室の外戚として権勢を振るった。のちに福原遷都に失敗した。
主な史跡★六波羅密寺・石清水八幡宮（初めて舞を披露）・若一神社・能福寺（兵庫県）

６◆後白河法皇（ごしらかわほうおう）
（1127～1192）

鳥羽天皇の子。兄であった祟徳上皇を島流しにし、院政を行ったが平家の時代に平清盛と対立し、鳥羽殿に幽閉されるが清盛の死後に院政を再開した。源氏と平氏を影で操った法皇。
主な史跡★法住寺殿跡

７◆源義経（みなもとのよしつね）
（1159～1189）

幼名を「牛若丸」と言い、子供の頃に弁慶と五条大橋の上で戦った逸話は有名。鞍馬山で修行して、のちに平家を滅ぼしたが兄・頼朝と対立して奥州・平泉に潜伏中に藤原泰衡に攻められ自刃した。
主な史跡★首途八幡宮・松原橋（旧・五条大橋）・鞍馬寺・神泉苑（静御前との出会いの地）

８◆建礼門院徳子（けんれいもんいんとくこ）
（1155～1213）

平清盛の次女で、安徳天皇の母。1185年の壇ノ浦の戦いの時に安徳天皇らと共に海に身を投げたが、源氏に救われて京都へ戻り、剃髪して京都・大原の寂光院に住んだ。
主な史跡★長楽寺（徳子剃髪の地）・寂光院

京都歴史人物編